大木裕之 | Oki, Hiroyuki

1964年生まれ。大学卒業直後に制作した『遊泳禁止』がイメージフォーラム・フェスティバル1990年度審査員特別賞受賞。セクシュアリティという個人的なテーマを内在しつつも、映像の生まれる場所／風景との関係性、人との関係性に重点を置き、長期に渡り特定の場所や人と関わりながら、その都度作品の内容、形式を変化させていく、ワーク・イン・プログレス形式の作品を多く製作している。光や色といったフィルムの性質を最大限に生かした抽象性の高い作品が多く、映像作品の多くはこれまでにいくつもの国際映画祭に出品されており、世界的な評価も高い。
近年は映画というジャンルに止まらず、パフォーマンスを行ったり、写真やドローイング作品を使用したインスタレーション作品も多く発表している。

1964　東京都生まれ
1988　東京大学工学部建築学科卒業
1989　イメージフォーラム所属映像研究所卒業

主な個展
2000　「TOTAL2000」ギャラリーはせがわ、長野
2001　「大木裕之展」オオタファインアーツ、東京
2002　「to G8」ギャラリー・セラー、名古屋
2003　「オカクレMN」TEMPORARY SPACE、札幌

主なグループ展とスクリーニング（※）
1999　「時代の体温展」世田谷美術館、東京
　「サンダンス映画祭」ソルトレイクシティ（※）
2000　「GAME OVER」ワタリウム美術館、東京
　「The J-WAY」リドマー・ホテル、ストックホルム
2001　「今日の作家展2001ーアーティキュレイト・ヴォイス　新しい“イメージ”の可能性」横浜市民ギャラリー、横浜
2002　「M・Iプロジェクト」graffiti、高知
　「GIFT/Winter Show」SCAI THE BATHHOUSE、東京
　「Art 33 Basel」バーゼル（※）
2003　「緯度がかたちになるときーグローバル時代のアート」ウォーカーアートセンター、ミネアポリス/サンドレッド・レ・レバウデンゴ芸術財団、トリノ
　「VOCA 2003」上野の森美術館、東京
　「ソウル・クィア・アーカイヴ」アートソンジェ・センター、ソウル（※）
2004　「六本木クロッシング」森美術館、東京
2005　「FICTION」SCAI THE BATHHOUSE、東京
2007　「夏への扉 -- マイクロポップの時代」水戸芸術館、茨城


受賞
1990「遊泳禁止」（8mm、1989）で、イメージフォーラム・フェスティバル1990審査員特別賞受賞
1995 「HEAVEN-6-BOX」（16mm、1994-95）で、ベルリン国際映画祭NETPAC賞受賞